2017年7月15日土曜日

「ベテラン営業マンと若手Web担当者がコンビを組んだら?」を読んで

7/15に開催のCSS Nite LP52 「ウェブサイト制作、手を動かす前に考えておくこと」の課題図書に指定されていたので読みました。


良かったところ
・インバウンドマーケティングについてざっくり知れる

いまいちだったところ
・ストーリーの配分が多すぎて、もう少し体系的なことを知りたかった
・某インバウンドマーケティングツール推しで、他のツールとの比較はない

タイトルの通り、50代のベテラン営業マンと20代の若手Web担当者がタッグを組み、インバウンドマーケティングという手法を取り入れて、苦労しながらも自社の新製品の売り上げを伸ばしていく…という内容。
頼もしい仲間たちや分かりやすい悪役が出てきて、ストーリーが進みます。

顧客を見つけるのではなく顧客に見つけてもらい、全員一律ではなくパーソナライズした情報提供を行う…というところがインバウンドマーケティングの肝なのですが、知りたいことは簡単に調べることができる現代においてとても納得できるマーケティング手法だと感じました。

内容の95%程度がストーリー仕立てになっているためかなり読みやすい作りで、かつ大事なポイントは抑えているので、webマーケティングの入門書としてはとっつきやすいと思います。

ただ、登場人物が少年漫画のように大げさな部分があり、読んでいて冷めた気持ちにもなりました。
「ーーううう、駄目だ!書けない!」とパソコンの前で叫んで机に突っ伏してしまうようなかわいい中年男性は存在しないんじゃないかなと思います。(笑)

具体例に則って話が進むので分かりやすかったのですが、その反面体系的な話はほとんど書いていないので、詳しく知りたければ他の本で補完した方がいいかなと思います。

あとは著者さんが使っている某マーケティングツールが本のなかで出てくるのですが、ストーリーの中でちょくちょく名前が出てくるのですごく宣伝臭を感じます。私がひねくれているのかもしれませんが。(笑)
そのツールのサイトを見てみた感じ確かに便利そうなんですが、他のツールと比較して判断したいので、もうちょっと控えめに盛り込んでもらえると好感度が上がったのになと思いました。

この文章を書き始めて資料がダウンロードできることに気が付き、試しに該当URLにアクセスしてみたところ、この本に書いてある手法を実践されていました。
乗っかるのが癪だったので(ひねくれ)ダウンロードしなかったのですが、そのうちダウンロードするかもしれないです。

この本のオチが自分自身がインバウンドマーケティングの対象になるというのは、なかなか新しい体験でした。(笑)

セミナーではどんなお話しをされるのか楽しみです。