2017年12月17日日曜日

【読書記録】たのしごとデザイン論

カイシトモヤさん著の『たのしごとデザイン論』を読みました。


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著者のカイシさんは現在私の母校の大学で授業を持っていらっしゃるようで、(私は専攻が違いましたが)勝手に親近感を感じながら読みました。(笑)

デザインの仕事の話がメインかなと思って読み始めましたが、(デザイン業界寄りではありましたが)一般論としてつくる仕事を楽しむためにどういうことを気をつけたらいいのか、どういう考え方を持てばいいのか、ということを丁寧に教えてくれる内容だと思いました。
新人デザイナー向けの本だと思いますが、Webディレクターの私にも共感できる箇所はたくさんあったし、新しい気づきもありました。エンジニアが読んでも面白い本なんじゃないかなと思います。

目次

  • 第1章 デザインを知る、たのしごと。
  • 第2章 あなたとデザインを考える、たのしごと。
  • 第3章 仲間との関係を学ぶ、たのしごと。
  • 第4章 クライアントとの関係を育てる、たのしごと。
  • 第5章 あなたのこれからを創る、たのしごと。

私が特に印象に残ったのは、第4章の「仕事の価値を正しく測ろう」という話。

もう一つ大事なのは、お金に含まれない価値を考えるということです。一つの仕事をすることにより、自分が成長できる、やりたかった新しい世界に行ける、関係を築きたかった人とつながれる、そういった貨幣で得られない価値をきちんと換算することです。
- 4-12 仕事の価値を正しく測ろう。

会社に所属して「その案件を受けるか、受けないか」ということは決裁権がないと決められない場合がありますが、「この仕事は自分にとってどれくらいの価値のある仕事なのか」ということを数値化するのは、自分が仕事をする上で大切にしたいことを考えるきっかけにもなります。 ただ受け身で仕事をするのではなく、自分なりの指標を持てると進むべき道が見えてくるんじゃないかなと思います。

上記の引用のあとに書いてあった、とある制作プロダクションの仕事を受けるための三つの指標がすごい良いと思ったので、これからは自分も指標を持てるように価値を考えながら仕事をするぞと心に決めました。