2017年4月23日日曜日

非エンジニアのディレクターが基礎情報技術者試験(FE)を受けた話

もう先週の話になるけど、基礎情報技術者試験(FE)を受けた。

経緯

きっかけはエンジニアの知人に勧められて。
FEという試験があるというのはなんとなく認知してたけど、自分には関係ないかなーと思っていた。
どんなもんなのかなと本屋で参考書を見てみたら、想像以上に分厚くて結構ひるむ。
でも、技術者としての基本的な知識を知ってて損はない、というか今まで結構なぁなぁにしてここまで来た感があるので、ちゃんと知識をつけておきたい。ここで勧められたのも何かの縁だろうと思って受けることにした。
受かることが目的ではなく、知識身につけることが第一。でも受けるからには受かりたい、というモチベーションだった。

※基本情報技術者試験(FE)は、IPA(情報処理推進機構)が実施する国家資格。FEは「高度IT人材となるために必要な基本的知識・技能をもち、実践的な活用能力を身に付けた者」を対象者像としている。
他にも情報処理技術者向けの試験がある。

勉強について

勉強を始める前に勉強法が描いてあるブログをチラ見した時に「午後の対策をしっかりやっとけよ!」と書いてあるところが多かった。
終わってみて、合格したいなら確かにその通りだなと思う。
午後の方が問題が複雑で、配点が高い。

とは言え午前の出題範囲も幅が広い。
出題範囲が広いから、ヤマを張ることもできない。
私は知識習得の優先度が高かったので、結果として午前の勉強にだいぶ時間を割いていた。

私の勉強の流れとしては

  • 1月中旬〜3月中旬 午前の参考書を読む
  • 3月中旬〜4月初旬 午後の表計算の参考書を読む
  • 4月初旬〜4月中旬 過去問解く

という感じ。

午前対策

読んでた参考書はこちら。表紙がかわいいという(すごく適当な)理由で購入。
中身も分かりやすくまとまってると思う。
平成29年度 イメージ&クレバー方式でよくわかる栢木先生の基本情報技術者教室 (情報処理技術者試験)

このテキストでの勉強期間は1月中旬〜3月中旬。
読み終わるのに約2ヶ月もかかってしまったのは、初めの方は勉強したりしなかったりで進みが遅かったというのと、読むのが遅い、ページ数が多い、ということがある。
ペースに自信がないなら毎日少しずつでもいいから読む習慣をつけた方が良い。知識のベースがない場合、ボリュームが多いと感じると思う。
私はまず初めの2進数でウッ…となって進みが鈍化(初めからかよ)。テキストの前半が自分の知識薄いゾーンで、覚えることが多くて本当に進みが遅かった。
今更思うけど、自分の得意な章から始めた方がモチベーション保ちやすいし効率が良いと思う。

過去問はこちらのテキスト
平成29年度【春期】基本情報技術者 パーフェクトラーニング過去問題集 (情報処理技術者試験)

冊子は4回分の内容が入っていて、あとはPDFで8回分の過去問の解説が見れる。私は時間がなくて過去問は5回分くらいしかできなかったが、もっと早く始めていればよかったなーと思う。
午前は問題数が80問あるけれど、過去に出題された問題がそのまま出題されているので、過去問をやりこむだけでも結構点数を取れるのでは、と思った。

午後対策

午後は、午前の参考書読みが終わったら一度過去問を解いてみた方が良いと思う。
問2〜7の中から4問選択、問9~13の中から1問選択という問題があるけれど、自分の得意な問題を見極めて、それを極めた方が良さそう。

問9〜13はプログラミング系の問題で、C、JAVA、COBOL、アセンブラ、表計算のうちのどれかを選択するんだけれども、私はCもJAVAもCOBOLも分からないので、今後一番役立ちそうな表計算を選択。試験1ヶ月前から表計算対策の勉強を始める。
表計算は、統計やってるから役に立ちそうーというとても軽い理由。でも実務にも活かせそうだし、これを選んでよかったと思う。

表計算はこちらのテキスト
易しい内容から始まるので、とっつきやすい。
改訂3版 基本情報技術者 らくらく突破 表計算 (情報処理技術者試験)

この本のまえがきに「疑似言語とマクロ(問8と問13)の対策を一緒に進めることができる」と書いてあり、それを曲解して「アルゴリズムはこの本を勉強してれば大丈夫か〜」とか思ってしまって、それが本当に失敗だった。
よほど自信がある場合以外はアルゴリズムの勉強をきちんとやっておくべき。テキスト買って読んだ方がいいと思う。

試験当日

9:10までに試験会場に着席するために、始発のバスに乗って行く。車で行けば1hちょいだけど、交通の便が良くないところが会場だったため。
結構早く着いたけど、ちょっと待つくらいの方が焦らなくてよかった。

FEは、私の受けた会場だけで400人くらいはいた模様。
さすが国家資格。高校生の割合も多いなと感じた。

午前

過去問を解いたのが効いて、合格点は取れているなーという感触。
試験時間が2時間30分あって私は最後までいたけど、半分以上の人は途中退室していた。みんなすごい、と無駄に焦ったりしてた。
自己採点したところ、合格ラインは突破◎ よしよし。

午後

時間が足りなさすぎた。
文章を読むのが本当に時間がかかり、しかも内容を理解することにも相当時間がかかってしまった。
一番苦手なアルゴリズム(問8)が本当にダメで、問題も全然理解できないし時間もないしで、全部勘で解答してしまった。これはひどい。
対策してた表計算は、後半のマクロの問題を読み通す時間がなくて、穴埋めに必要そうなところだけ拾い読みして解答してみたものの、自己採点では不正解の可能性が濃厚。(言い切れないのは解答した番号をきちんとメモしてなかったから)

自己採点では、多分合格ラインには届かず…。

試験を終えて

午前の対策はそこそこできたけれども、午後の対策が足りてなかった。現時点で合格は厳しそう。
試験前1週間は時間がなくて焦ってしまっていたので、過去問をもっと早くから解き始めてればよかったということと、午後のアルゴリズムの対策をしっかりとやっておくべきだったと心から思う。

非エンジニアにとっては「覚えることが多すぎ!」という感じがあるが、エンジニアとして必要とされる知識を得られたので、個人的には勉強してよかったと思う。
でもエンジニアとしては午後問が解けないといけないんだろうなーとも思うので、もう一回受けようか考えようと思う。(もう落ちてること前提だけど)

エンジニアはこんなん楽勝で取れてるんだろうし、改めて本当にエンジニア様すごいマジ尊敬と思ったのでありました。
おしまい。